短時間型通所リハビリテーション

 当院では、介護保険事業として短時間型通所リハビリテーションを行っています。高齢者の方々の健康管理を考えるうえで、介護保険によるサービスの利用は切り離せません。筋肉が落ちてしまえば日常生活は著しく制限されます。そうなると、

筋肉が落ちて生活に支障をきたしてくる状態をサルコペニアと呼んでいます。筋肉がやせ衰えてくると関節に負担がかかってきて、転倒しやすくなったり徐行困難や易疲労性が出てきます。反対に、骨折は間接障害などで運動機能に影響が出てくると筋肉は細くなります。この状態をロコモティブシンドロームと呼んでいるのですが、サルコペニアとロコモティブシンドロームは一部重なっている問わざるを得ません。

 こうして生活障害が進んでくると、うつ的になったり、消化機能や心肺機能も低下して全身的に衰弱が進みます。この状態をフレイルと呼びます。

 ですから、フレイル予防にはサルコペニアやロコモティブシンドロームにたいする対策が必須なわけで言い換えると、高齢者のための介護保険サービスを考えるならば、「最初にリハビリありき」、リハビリを抜きにして介護サービスはあり得ないというのが、当院の主張です。