レスパイト入院について

 レスパイトとは、“一時休止”、“休息”という意味です。
 レスパイト入院とは一時休止、休息のための入院ということになり、介護するご家族などが疲れを癒すために「入院」するかのように聞こえますが、そうではありません。それでは介護されているご本人は誰にも介護してもらえず危険にさらされます。レスパイト入院とは、介護者の日々の疲れ、冠婚葬祭、旅行などの事情により、一時的に在宅介護が困難となる場合に、当の本人に対して期間を設けた入院の受け入れを行い、介護者の負担軽減(息抜き)を目指す仕組みです。

 当院では、在宅で常時の医療管理および介護が必要な方を対象としたレスパイト入院に対応しています。厳密にいうと、介護保険で行われる「ショートステイ」が介護が必要な方に対する「レスパイトケア」であり、常時の医療管理(がんの疼痛管理、夜間も喀痰吸引が必要、点滴・胃瘻・経鼻での栄養が必要、気管切開をしている、褥瘡処置、在宅酸素など)が必要な方に対する入院が「レスパイト入院」となりますが、どうしてもショートステイ先が見つからない場合の「レスパイトケア」入院も受け付けております。