これはどうなんでしょう?排泄後の中バケツを持って行って処理するときは当然蓋をしますよね。え?そのまま持って行く?この時くらいは蓋をしましょうよ。
普段、使われるのを待っている間、中ブタ君はどこで待機してますかね?
中バケツの正規の位置!だってフタだもの。いやいや、中バケツ君は使った後きれいに洗ってもらって消毒剤もかけてもらっているから清潔でしょ?僕(中ブタ君)もきれいに洗って消毒してもらってるし、夜間やすぐに処理できない時に出動できればいいんじゃない?あら、私(中蓋さん)なんて、おじいちゃまおばあちゃまがトイレに座る前にお漏らしして恥ずかしい思いをしないように、いつも邪魔にならない離れたところで控えているわよ。
ア.いつもバケツにフタをしている
イ.ふだんはトイレの横に置いておき、汚物をすぐに処理できない時はフタをする
ウ.トイレ動作が間に合わない高齢者が多いので、いつも中ブタはしないでおく
いろいろなご意見があるようです。
ポータブルトイレの使い方
ポータブルトイレは通常のトイレと違い、本人のみが使用します。そのため、高さなどが調節できるようになっているものがほとんどでしょう。座面の高さやアームレストの位置など、本人の体に合わせて細部まで調整して使うようにしてください。
また、ポータブルトイレはあくまで「トイレ移動のリスク」を減らすことを目的としています。自立のためにも、日中はなるべくポータブルトイレではなく、通常のトイレまで歩くようにすることが大切です。
排泄物の処理方法
トイレが済んだあとは、中バケツを取り外して中の排泄物をトイレに流すのが一般的です。その後中バケツを水で流します。ご家庭ではお風呂のシャワーを使うことが多いと思います。
お風呂で洗うのはちょっと…、という方は、ペットボトル等に水を入れて用意しておき、トイレに排泄物を流したあと、トイレ用のブラシと洗剤を使って掃除してそのまま水で流すという方法もあります。
簡単に処理する方法
トイレットペーパーや流せるタイプのペーパータオルを中バケツの底に敷いておくと、汚れがつきにくくなります。流せるタイプでも量が多いと家庭のトイレが詰まる原因になりますから注意しましょう。
また、中バケツの中に前もって少し水を入れておくと、流れやすくなります。
処理グッズを使用するとさらに便利
ポータブルトイレにセットして使う紙バッグがあります。排泄物をバッグ内のポリマーで吸収し、そのまま丸めて燃えるゴミに捨てることができるので簡単です。
臭いも残りにくく、水洗いの手間がなくなるため便利です。使い捨てのため、コストがかかるのがネックですが、介護負担を考えると検討してもいいかもしれません。
処理が簡単なラップ式ポータブルトイレ
排泄の度に排泄物を自動でラップにくるんでくれる高機能ポータブルトイレもあります。ラップで密封するため、臭いも気になりません。くるまれた排泄物は、おむつと同じように燃えるゴミとして捨てることができます。
排泄物を分解するバイオトイレ
微生物の力で排せつ物を分解することができるトイレです。専用のバイオチップを敷き詰めたポータブルトイレに排泄すると、排泄物がバイオチップと撹拌されて、やがて分解されます。
気になる臭いへの対策
すぐに処理する
部屋にポータブルトイレを置くことに抵抗感を感じる方は多くいます。その最も大きな理由が「臭い」だと思われます。臭い対策で最も大事なのは、排泄物をそのままにせずに、できることなら毎回処理をすることです。
ポータブルトイレを掃除する
臭いがつきやすい中バケツは、毎回キレイに洗っておきましょう。使わない時には乾燥させておくことも大事です。また、漂白剤につけておくのも有効です。
中バケツだけでなく、ポータブルトイレの本体も定期的に掃除をしましょう。飛散した排泄物が臭いの原因となることもあります。トイレ用のペーパータオルや漂白剤につけた雑巾などを使用するとよいでしょう。
消臭剤を使用する
ポータブルトイレは部屋に置くものなので、トイレ用の強い香りの芳香剤ではなく、無臭タイプのものがよいでしょう。用を足した後にすぐに使えるスプレータイプも便利です。