わかりやすい頭痛の話 各論2 緊張型頭痛

今回は頭痛の各論2、緊張型頭痛についてです。
わかりやすくさらっと、といった割には、片頭痛は手ごたえがありました。読み終えたら頭痛がしてきてひどい目にあったという方はいらっしゃいませんか?  ― その頭痛、実はここでお話しする緊張型頭痛です。
緊張型頭痛も一次性頭痛、慢性頭痛、良性頭痛の代表ですが、片頭痛のような発作はありません。なんとなくダラダラ、ジワジワ、と続いています。
主な原因がストレスによるものなので、大人に多いですが、子供(現代の子供はストレスが多い)にも少なからず見られます。
男女の差がない点も同じ理由からでしょうか。(片頭痛には女性ホルモンの影響もある点が違います。)
後頭部や頭全体に、「鉢巻をされているような」「頭に箍(たが)をはめられたような」「頭に帽子をかぶっているような」「重たい鍋を被せられているような」頭重感を感じます。
ズキズキする、と表現することもありますが、脈打つような拍動性はありません。
片頭痛は「夕立」、緊張型頭痛は「梅雨空」のような頭痛とお話しされる先生もいらっしゃいます。ピッタリ決定
緊張型頭痛を引き起こす「ストレス」は、精神的でも肉体的でもどちらでも構いません。
「身体的」ストレス
悪い姿勢は 緊張型頭痛の最大の原因のひとつです。悪い姿勢とは、うつ向き姿勢です。
姿勢の異常による筋肉へのストレスにより、頸や頭の回りの筋肉が凝り固まって(首が張って)重圧感を生じます。
1日中コンピュータとにらめっこしている人に多くみられます。(テクノストレスと呼ぶそうです。)
首の骨に異常があり、頚椎のカーブが悪かったり、首の筋肉が弱くても緊張型頭痛の原因となります。
枕の高さも、高すぎるのはよくありません。
顎関節症が緊張型頭痛の原因と指摘する先生もいらっしゃいます。

「精神的なストレス」
精神的な緊張、不安、抑うつなどが長期間続くと、「精神的なストレス」がたまります。すると神経や筋肉の緊張が高まり、痛みに敏感となり、頭痛が起こります。精神的なストレスを感じて、歯をかみしめる人、頻繁につばを飲み込む癖が出る人はこの典型です。


緊張型頭痛は、だらだらとした慢性の頭痛だとお話ししました。
二次性頭痛といわれる脳腫瘍やうつ病などの頭痛も、これとよく似た頭痛であることがあります。
脅すわけではありません。脅してそのストレスで緊張型頭痛が起こる、もっと心配になって病院に行ってくれる、・・・しめしめって?  そんな・・・ Trust me. されど頭痛、ですよ。
緊張型頭痛対策?
書店に行くとこれでもかというくらい、リラックス法に関する書籍が並んでいます。どれでもどうぞ。要は、あなたにあったものを、継続は力なり、です。